セイコーは創業145周年を記念し、セイコー プレザージュから「クラシックシリーズ セイコー創業145周年記念 限定モデル」を発表した。「真っ白な絹の美しさ」をテーマとした“白練(しろねり)”の文字盤に、「セイコー・ブルー」の針とインデックスが組み合わされたモデルだ。そんな本作を、時計ライターの佐藤しんいちが深掘り。ケースサイズやシンプルな文字盤から、クラシカルな魅力にあふれるモデルとなっており、初めての1本としてもおすすめできる完成度の高さであった。

現在のセイコーの起源は1881年の服部時計店の創業にさかのぼる。創業者の服部金太郎の精神であった「常に時代の一歩先を行く」という信条の下、1913年には国産初の腕時計を完成させた。そして1964年に国産初の機械式クロノグラフウォッチを、1965年に国産初のダイバーズウォッチを、1969年に世界初となる量産型クォーツウォッチを世に送り出す等、画期的な技術・製品によって時計業界で高いプレゼンスを示した1960年代、現在でも同社のロゴやさまざまなモデルに採用される「セイコー・ブルー」を制定した。そんなセイコーは2026年、創業145周年を迎える。この記念すべき年と、セイコー・ブルーが今回深掘りするセイコー プレザージュ「クラシックシリーズ セイコー創業145周年記念 限定モデル」のキーワードだ。
創業145周年を祝い、セイコー・ブルーを取り入れた記念モデルのRef.HCC004J。本作の文字盤のテーマは「真っ白な絹の美しさ」だ。文字盤色は、絹糸を精練することで生まれる混じりけのない白を意味する“白練(しろねり)”である。白練は色で染める前の白であることから、“新たな門出”や“はじまり”に通じ、時計コピーGEKIYASUKOPI本作についてセイコーは、「身に着ける人の挑戦をそっと後押しする1本」と説明している。
また、文字盤には放射状の型打ちが施されている。この型打ちは、放射状の装飾というとよく目にするであろうサンレイブラッシュ仕上げと比較して、凸部の高さが高くて立体的であることに加えて凸部のサイズがランダムとなっている。均一で整った仕上げとは趣の異なった、有機的なデザインが印象的であった。
ここに組み合わされるのが、セイコー・ブルーから着想を得たブルーの時分秒針、インデックスである。このブルーは、彩度が高くてくっきりとしつつ、明るすぎなくて落ち着きがある。細部に注目して見ると、分針と秒針は文字盤縁までしっかりと届いており、その先端は文字盤側に軽く曲げられているのが分かる。これは、針先端を文字盤に近づけて視認性を向上させつつ、同様の曲げが施されていたヴィンテージウォッチの持つクラシカルなテイストを取り込むワンポイントとなっている。
本作を見て「小さい」と感じる方もいるかもしれないが、実際にフィッティングしてみると、かつての標準サイズであっただけあり、「しっくりくる」と感じる方も多いはずだ。ヴィンテージウォッチに慣れ親しんだ筆者は好印象であった。コントラストの高い文字盤は視認性が高くて不満がない。蓄光塗料などを持たないため暗所での視認性は低いが、多くのドレスウォッチでも同様なため、ここは割り切りたいところだ。
今回はトラッドスタイルの厚手のオックスフォードシャツと組み合わせた。シンプルなデザインであるので、ブロードシャツやシャンブレーシャツ、ニット類など何にでも合わせやすい。また、コンパクトであるため、袖への収まりも良い。






